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優待クロス(つなぎ売り)の仕組みと費用

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株主優待の権利を得る方法のひとつ「クロス取引(つなぎ売り)」の仕組みと、かかる費用の内訳、 一般信用の売りを扱う証券会社の条件を、各社公式サイトの記載に基づいて整理しています(確認日: 2026年10月24日)。

当ページにはPRリンクが含まれます。リンク経由で口座開設された場合、当サイトが報酬を受け取ることがありますが、 比較表の並びは五十音順で、報酬の有無が並びや記載内容に影響することはありません。本ページは取引方法の仕組みと各社の公表条件の整理であり、 特定の銘柄や取引を推奨するものではありません。

仕組み

  1. 1. 権利付き最終日までに、同じ銘柄・同じ株数で「現物の買い」と「信用の売り」を同時に注文する。寄付前に両方を成行で出すと、同じ値段で約定するのが一般的です。
  2. 2. 権利付き最終日の取引終了時点で両方を保有していれば、株主名簿に載る(現物の買い側)。2026年12月末が権利確定日の場合、権利付き最終日は2026/12/28(月)です。
  3. 3. 権利落ち日以降に、売りの建玉を手持ちの現物で返済する(現渡し)。買いと売りの値動きが相殺されるため、株価の変動の影響を受けにくくなります。

権利付き最終日は月ごとの一覧にまとめています:1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月

かかる費用と注意点

  • 貸株料: 信用の売り建玉にかかる費用。約定代金 × 年率 × 日数 ÷ 365 で計算され、売りを建てる日が早いほど増えます。
  • 売買手数料: 現物の買い・信用の売りそれぞれにかかります(0円のコースがある証券会社もあります)。
  • 配当の源泉税相当: 配当がある銘柄では、受け取る配当(税引後)と、売り側が支払う配当落調整金の差額が費用になることがあります。扱いは証券会社で異なり、SMBC日興証券は一般信用の売り方が配当金と同額を支払うと説明し、マネックス証券は源泉徴収された後の金額を授受すると説明しています。
  • 逆日歩(制度信用の売りのみ): 株不足になると発生し、金額は事前に分かりません。一般信用の売りでは発生しません。
  • 売り在庫: 一般信用の売りは、証券会社が用意した在庫の範囲でしか建てられません。人気の銘柄は早くなくなることがあります。
  • 継続保有の条件: 「1年以上継続保有」などの条件がある優待は、権利日をまたぐだけでは受け取れない場合があります。月別一覧に各社公式IRの記載を載せています。

一般信用の売りを扱う証券会社の条件(五十音順)

証券会社一般信用の売り・返済期限貸株料(年率)信用取引の手数料優待クロス向けの公表情報
岩井コスモ証券口座開設(PR)→ネット取引で売建可。弁済期限は無期限(対面・コール取引は一般信用の新規売建の取扱いなし)ネット取引 年1.90%スタンダードコース(1約定ごと)10万円以下88円〜500万円超1,650円公式で確認できず
SMBC日興証券公式サイトダイレクトコースのみ。返済期限は原則3年一般信用 年1.90%(2026年7月現在)ダイレクトコースは約定代金にかかわらず無料一般信用の売建銘柄は約1,800銘柄(2023年7月末現在の公表値)
SBI証券公式サイト無期限(原則無期限)/短期(15営業日・日数変更の可能性あり)/日計り無期限 年1.1%/短期 年3.9%ゼロ革命でネットの信用取引手数料が無料(電子交付設定等が条件)短期の売りは月末が権利日の優待銘柄なら権利付最終売買日の14営業日前から建てられる。在庫不足が見込まれる場合は強制返済となることがある
GMOクリック証券公式サイト短期(別途定める期日)/無期限(期日なし)短期 年3.85%/無期限 年0.80%2025年9月1日以降、取引手数料は無料(電話注文を除く)公式で確認できず
DMM株口座開設(PR)→一般信用の売りの取扱いなし(売りは制度信用のみ)制度信用 年1.1%国内信用取引の手数料は約定金額にかかわらず0円一般信用の売りを扱っていないため該当なし(制度信用の売りは逆日歩が発生することがある)
松井証券口座開設(PR)→短期(建日から起算して14日目・売建のみ)/無期限(原則返済期限なし・売建可能961銘柄 2026年10月6日現在)/一日信用無期限 年2.0%/短期 銘柄により異なる(上限 年3.9%)1日の約定代金合計50万円まで0円・100万円まで1,100円(25歳以下は無料)「優待クロス注文」で現物買と信用売(短期・無期限)をまとめて発注できる(NISA口座は対象外)
マネックス証券口座開設(PR)→無期限(期限なし)/短期(返済期限15営業日・売建のみ。14営業日目まで自分で決済でき、15営業日目の寄付で強制決済)/ワンデイ・SP空売り無期限 年1.10%/短期 年3.90%/ワンデイ・SP 年1.80%取引毎手数料コース: 約定50万円以下 最大198円・50万円超 385円(一日定額コースもあり)売建可能銘柄の検索で「在庫多」「在庫少」の表示あり
三菱UFJ eスマート証券公式サイト一般信用(長期・建日の10年目応当日の前営業日まで)/デイトレ信用。短期の売りは2021年6月で終了長期 年1.10%(別に銘柄ごとのプレミアム料。上限は前営業日終値×1%)2026年5月18日約定分から SOR 注文を選ぶと手数料無料申込みが集中しやすい銘柄は前営業日の19時半から抽選申込みを受け付け
楽天証券公式サイト無期限/短期(14日・売建のみ)/いちにち信用無期限 年1.10%/短期 年3.90%/いちにち 0.00%ゼロコースは手数料0円(SOR利用への同意が条件)短期は銘柄・数量ともに制限があり、1人あたりの上限数量を表示。売建可能数量は1分間隔で更新

※ 確認日 2026年10月24日 時点の各社公式サイトの記載です。料率・手数料・取扱いは変更されることがあるため、取引前に必ず各社の公式サイトでご確認ください。

出典(各社公式サイト)

費用の試算

株価・株数・日数を入れると、貸株料・手数料・配当の源泉税相当の内訳を計算します。当サイトでは株価を表示していないため、株価は証券会社の画面等でご確認のうえ入力してください。

株価・株数・日数・貸株料を入れると、費用の内訳を表示します。

※ 目安の試算です。貸株料の日数の数え方(受渡日から返済の受渡日まで等)、最低手数料、端数処理、配当落調整金の扱いは証券会社ごとに異なります。 制度信用の売りで発生しうる逆日歩、品貸料、現物の買付時の価格と信用売りの価格の差は含みません。実際の費用は各社の公式サイトでご確認ください。

よくある質問

優待クロス(つなぎ売り)とは何ですか?
同じ銘柄・同じ株数の「現物の買い」と「信用取引の売り」を同時に持ち、権利確定日をまたいだ後に、売りの建玉を手持ちの現物で返済(現渡し)する取引方法です。買いと売りの値動きが相殺されるため、株価の変動の影響を受けにくい一方、貸株料や手数料などの費用がかかります。
一般信用と制度信用の売りは何が違いますか?
制度信用は取引所の規則で返済期限(6か月)などが決まっており、株不足の際には逆日歩(品貸料)が発生することがあります。一般信用は証券会社と投資家の間で条件を決めるもので、逆日歩は発生しませんが、証券会社が用意した売り在庫の範囲でしか売れません。
継続保有の条件がある優待もクロスで受け取れますか?
受け取れない場合があります。「1年以上継続保有」などの条件がある優待は、同じ株主番号で一定回数以上、株主名簿に記載されていることが求められます。権利確定日をまたぐだけの取引では条件を満たさないことがあるため、各社の公式IRで判定方法を確認してください。
クロス取引で配当金がある銘柄は費用が増えますか?
増える場合があります。現物の買い側は税引後の配当を受け取り、信用の売り側は配当落調整金を支払います。SMBC日興証券の説明では、一般信用の売り方が支払う額は配当金と同額(税引前)、買い方が受け取る額は源泉徴収税相当額を差し引いた額とされており、その差額が費用になります。一方、マネックス証券は源泉徴収された後の金額を授受すると説明しています。扱いは利用する証券会社の説明をご確認ください。

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