PER・PBRとは?株価指標の見方
株式投資で「この株は割安なのか、割高なのか」を考えるとき、よく使われるのがPER(株価収益率)とPBR(株価純資産倍率)という2つの指標です。どちらも株価を企業の業績や資産と比較することで、 投資家が参考にできる数値を導き出します。
PER(株価収益率)とは
PERは Price Earnings Ratio の略で、「株価が1株あたり純利益(EPS)の何倍か」を示します。
PER = 株価 ÷ 1株あたり純利益(EPS)
たとえば、株価が2,000円で1株あたり純利益が100円なら、PERは20倍です。 「今の利益水準が続くなら、投資額を回収するのに20年かかる」というイメージで捉えられます。
PERの目安
東証プライム市場の平均PERは概ね14〜16倍前後で推移することが多いとされていますが、 業種によって大きく異なります。
- 成長企業(IT・バイオなど):将来の利益拡大を見込んで PERが30倍〜50倍以上になることもあります
- 成熟企業(銀行・電力など):安定した利益が見込まれる一方、 成長期待が低いためPERが10倍以下になることもあります
PERを使うときの注意点
- 赤字企業はEPSがマイナスになるため、PERが計算できません(「—」と表示されることが多い)
- 一時的な特別利益・特別損失で純利益が大きく変動すると、PERも大きくブレます。 経常利益ベースで比較するのも一つの方法です
- 業種が異なる企業のPERを単純に比較しても、あまり意味がありません。 同じ業種内での相対比較が有用です
PBR(株価純資産倍率)とは
PBRは Price Book-value Ratio の略で、「株価が1株あたり純資産(BPS)の何倍か」を示します。
PBR = 株価 ÷ 1株あたり純資産(BPS)
PBRが1倍なら、株価と1株あたり純資産が等しいことを意味します。 理論上、会社を解散して資産をすべて換金すると株主に戻ってくる金額と株価が同じ、ということです。
PBR 1倍割れの意味
PBRが1倍を下回る企業は、株価が帳簿上の純資産を下回っている状態です。 2023年に東京証券取引所が「PBR1倍割れ企業に対して改善策の開示を要請」したことで大きな注目を集めました。
ただし、PBRが低いことが必ずしも「割安」を意味するわけではありません。 将来の収益力が低いと市場が判断している場合や、帳簿上の資産に含み損がある場合など、 理由はさまざまです。
PBRを使うときの注意点
- 製造業のように固定資産が多い企業と、IT企業のように無形資産が中心の企業では、 純資産の内訳が大きく異なるため、単純比較に注意が必要です
- 自社株買いによって純資産が減少し、PBRが上昇することもあります
PERとPBRを組み合わせて見る
PERは「利益に対する株価の評価」、PBRは「資産に対する株価の評価」を表します。 どちらか一方だけでなく、両方を組み合わせて見ることで、より多角的な判断材料が得られます。
| 指標 | 何を見ているか | 主な用途 |
|---|---|---|
| PER | 利益に対する株価の評価 | 同業種内の収益性比較 |
| PBR | 純資産に対する株価の評価 | 資産価値に対する株価水準の確認 |
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