株式コード

決算短信の読み方入門

上場企業は四半期(3ヶ月)ごとに業績を発表する義務があり、 その速報として公表されるのが決算短信です。 決算短信には企業の売上や利益が記載されており、 投資判断の基礎データとして広く参照されています。

決算短信とは

決算短信は、東京証券取引所の適時開示ルールに基づいて上場企業が発表する業績の速報です。 正式な有価証券報告書(有報)よりも早く公表されるため、投資家にとって最も速い業績情報源の一つです。

  • 第1四半期決算短信(1Q):期首から3ヶ月間の業績
  • 第2四半期決算短信(2Q / 中間):期首から6ヶ月間の業績
  • 第3四半期決算短信(3Q):期首から9ヶ月間の業績
  • 通期決算短信:1年間の業績(確定値)+翌期の業績予想

4つの利益の違い

決算短信の冒頭には、売上高と4つの段階的な利益が記載されています。 それぞれの意味を理解しておくと、業績の全体像が把握しやすくなります。

項目意味
売上高事業活動で得た収入の総額。「トップライン」とも呼ばれ、企業規模を示す基本指標
営業利益売上高から原価と販管費(人件費・広告費など)を引いた利益。 本業の稼ぐ力を示す
経常利益営業利益に受取利息や支払利息などの営業外損益を加えた利益。 財務活動を含めた企業の経常的な収益力を示す
親会社株主に帰属する当期純利益経常利益に特別利益・特別損失と法人税等を反映した最終利益。 EPSや配当の原資になる数値

前年比(前年同期比)の見方

決算短信には、各数値の横に「前年同期比 ◯%」という増減率が記載されています。 この数値で企業の成長トレンドを把握できます。

  • 増収増益:売上も利益も前年より増加。基本的にポジティブに受け取られることが多い
  • 増収減益:売上は伸びたが利益は減少。コスト増や先行投資の影響が考えられる
  • 減収増益:売上は減ったが利益は増加。事業整理やコスト削減の効果が考えられる
  • 減収減益:売上も利益も前年より減少。事業環境の悪化や競争力低下が考えられる

業績予想と進捗率

通期決算短信と各四半期の発表時に、多くの企業が通期の業績予想を開示しています。 四半期ごとの実績を通期予想と比較した「進捗率」を見ることで、 企業が予想通りに業績を達成できそうかの参考になります。

進捗率(%)= 四半期累計の実績 ÷ 通期予想 × 100

たとえば2Qの時点で進捗率が60%なら、半期で通期予想の6割を達成していることになります。 単純計算では50%が目安ですが、業種によって季節性があるため (小売業は年末商戦、建設業は年度末に売上が集中するなど)、 過去の同時期と比較するのがより適切です。

業績修正(上方修正・下方修正)

企業は業績予想と実績に大きな乖離が生じた場合(売上で10%以上、利益で30%以上が目安)、 業績予想の修正を適時開示として発表する必要があります。

  • 上方修正:当初予想よりも業績が良い方向に修正。 好材料として受け取られることが多い
  • 下方修正:当初予想よりも業績が悪い方向に修正。 株価にネガティブな影響を与えることが多い

株式コードで確認する

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※ 本ページは一般的な知識の提供を目的としており、特定銘柄の売買推奨や投資助言ではありません。 投資に関する最終決定はご自身の判断と責任で行ってください。